ナカノブひとりぼっち

(日常はあっけなくデストロイされちまった!)

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誘拐既遂犯綾崎ハヤテへの弁護 その一

それでは、前回に引き続いてハヤテを弁護できるような理論を考えてみよう。
ハヤテのごとく!のいちファンとして。

ここで、ポイントとなりそうなものとして、ナギの『綾崎の呼びかけについて、それが誘拐を企図したものとは思わず、呼びかけを愛の告白と誤信し、了承した』という部分がある。これをどう捉えるかでハヤテの罪は軽くなったり、あるいは構成要件にそもそも該当しなくなったりしうるのではないだろうか。

例えば、ナギの誘拐についての同意があった、とハヤテが誤って認識したのではないか? ということがいえるのではないだろうか。

実は、略取・誘拐の罪において被害者の同意が違法性阻却自由となる、との説がある。誘拐がそもそも被害者の自由を害する犯罪である、との考え方に立てば、この説は妥当といえるだろう。

ただ、この説からハヤテの行為が有責でないと主張するには、ハヤテが違法性阻却自由を基礎付ける事実が存在しないのに、存在すると誤信したこと(ハヤテがナギの承諾を『ハヤテの誘拐行為についての承諾』である、と誤信したこと)でハヤテの責任故意が阻却されると主張しなければならない。

つまり、ハヤテが誘拐についての犯罪事実の認識がなかった、と主張する必要があるのだが…かなり無理がある。その主張とストーリーで描かれた事実とは、かなり大きく異なってしまうのだ。

確かにナギは客観的には了承をしているが、これをハヤテは『誘拐全体』を了承した、と受け取ったのではないだろう。おそらく、ハヤテはナギの言葉を『実力的支配下に置かれることについて抵抗しないということを了承した』と解釈していたと考えられる。それは後で、自分の行いについて深く反省している場面などから推測される。もしも誘拐全体についてのナギの了承を得た、と認識していたとしたら、罪の意識はそう重いものとはならなかっただろうから。

…そもそも、いきなり公園で会った子供に「ちょっと誘拐させてくれないか?」とか言ったところで、了承を受けられると考えるような人間は…いやしないだろう。もしもハヤテがそんな人間だったら心神耗弱で刑の減軽が受けられるかもしれないけれども…。

そして、ナギの了承を構成要件該当性の阻却事由として考えるというのもダメだろう。
仮にナギの了承を構成要件該当性の阻却事由として考えるとすると、ハヤテとナギの関係はいわゆる“駆け落ち”のようなものとなって、誘拐の構成要件該当性は否定される(ただ、駆け落ちに際しての偽装誘拐として、ハヤテが三千院家へ電話をかけたことが詐欺未遂と評価される可能性もあるのだが…まあ詐欺未遂の方が罪が軽いからいいか)のだが、この主張も同様に、ハヤテの行為が偽装誘拐であるとは実際の事実関係からいえないことから否定されることになる。

よって、ナギの了承をキーにした主張だけではハヤテの罪を否定することは難しいといえる。

…長くなってしまったので、次回もハヤテの罪を否定するような主張を考えてみる。乞うご期待。
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なぜ綾崎ハヤテは既遂犯だといえるのか

前回の続き。ハヤテはなぜ既遂犯だと言えるのか。

では、より詳しくハヤテの行動を分析してみよう。
ハヤテは『誘拐未遂』を犯したと思っているようだから、まず、ここでの“誘拐”について述べよう。

ハヤテは身代金目的で誘拐を行ったわけだが、これについて、刑法は『近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者の憂慮に乗じてその財物を交付させる目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、無期又は三年以上の懲役に処する(225条の2第1項)』としている。

分かりやすく言えば、誘拐犯のうち、身代金を取ることを目的として誘拐を行った者がこの条文によって罰せられることになる。ハヤテがこの目的を有していたことは前に述べたとおり、明らかである。
よって、ハヤテの客観的行為が誘拐に当たるかどうかが問題になる。

ここで、誘拐とは、欺もう又は誘惑を手段として、現在の生活環境から他人を誘い出し自己又は第三者の実力的支配下に置くことをいう。
ハヤテが行った行為は、ナギを夜の公園に留まらせたのみで、ナギを場所的に移転させなかった。が、ナギが13歳の女の子であることを考えれば、監護者のいない夜の公園に一人で留まらせたことで、実力的支配を設定し終えたと考えるべきだろう。

ここで、誘拐の実行の着手とは誘拐の手段を講じたときであり、被誘拐者を自己又は第三者の実力的支配内に移した時に既遂となるのだが、ハヤテはナギを実力的支配内に移し終えているので、ハヤテは既遂犯ということになる(時たま勘違いをしている人がいるようだが、誘拐の既遂とは、身代金を要求したり、子供を監禁したりすることではない。その際は別罪を構成する)。

具体的に言えば、ハヤテの「僕は…君が欲しいんだ(人質として)」という言葉を発したとき、このときが実行の着手時期である。
ナギが「わ…わかったよ…」と答え、ハヤテがシャキーンとなったときに誘拐が既遂に達したということになる。ハヤテはナギの言葉を、実力的支配下に置かれることについて抵抗しないということを了承した、と解釈していたと考えられるためだ。よって、このときに実力的支配の設定が完成したとすることに問題はないだろう(…しかしシャキーンってどういう効果音なんだ…)。

なお、身代金目的誘拐は、非親告罪である。

残念ながら、ハヤテの行為が既遂だったことは確かなようだが、それではなんだかハヤテがかわいそうなので、次回はいくつかハヤテが責に問われないような理論を考えてみよう。

ハヤテは未遂犯ではない

ハヤテのごとく!の主人公、綾崎ハヤテ。

そのハヤテは誘拐未遂を犯したという設定である。
それはハヤテのごとく!単行本1巻62ページ、76ページなどの描写から明らかである。

しかし、この設定に疑問を持つ人も多いんじゃないだろうか…
別に畑健二郎のストーリーテリングがどうとか、そういう問題ではない。
ただ単に、ハヤテはたぶん『誘拐未遂を犯した』わけではない、という点なのだ。

早い話が、ハヤテは、身の代金目的誘拐の既遂犯だと思われるのである。

その理由について。まず、ハヤテの行動について、重要な点に絞って記述してみよう。

綾崎ハヤテ(16歳)は、公園に一人でいた三千院ナギ(13歳)に対し、身の代金を得る目的での誘拐を企図して「僕は…君が欲しいんだ」と呼びかけ、夜の公園にとどまらせた。
一方、三千院ナギは、綾崎の呼びかけについて、それが誘拐を企図したものとは思わず、呼びかけを愛の告白と誤信し、了承した。
綾崎はその後身代金を得ようとしたが、計画の不備から未達成のうちに、気絶し、気がついたときには三千院の家であった。

綾崎ハヤテの罪責を述べよ。

…とまあ、刑法の事例問題の問題文のように記述すれば、こんな感じになるだろう。

さて、これでなぜハヤテは既遂犯であるということがいえるのか?
それは誘拐の実行の着手、既遂時期に関する問題が絡む。
興味のある人は調べてみよう。

解答編は次回!乞うご期待!

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ハヤテのごとく!_解釈の地平 本編に出てこない『量産型』

畑先生のバックステージ13回目に
『おかしいなぁ?
僕の予定ではこの後半16ページに
マリアとはコスチュームが違う
いわゆる量産型・三千院家メイドさんたちの話があって
そこから普通のメイドさんとマリアの違いの話になって』

という部分があったのですが。

『おったんかい!』
と思ってしまいました。
いやあ、いたんですか。量産型が。今まで知りませんでした。怠惰な私はBSを全部読んではいなかったのです。読み始めたのがハヤテのごとく!三巻を購入してからでしたね。
量産型。今までも出てきてませんよね…
とはいえ、別に出てこなくても話が進んでいるので問題ない気がします。

ストーリーとは、本編に描かれなかったところもまた、存在しているのですな。漫画には出てこなかったけれどハヤテ君に思いを寄せる量産型の儚い恋の物語とかもあったのですよ。たぶん。
報われない量産型。報われなさ西沢さん以上ですよ。なにせ本編にも出してもらえないぐらいなんですからね。

しかし、だからといって留まるところを知らない、留められない恋心。留められるようなものを私は恋とは呼ばないのです。
量産型の彼女には、量産型なりのシンプルにして熱いパトスがうねりはじめるのですよ。

弾け飛ぶのですよ。パトスの破片が!
降りかかるのですよ。パトスの飛沫が!

うなれ俺のパトス!あ、熱血スポーツ漫画みたいなノリで思わず『俺』ってしてしまいましたが、メイドさんだから『俺』は変ですね。…いや、量産型執事の中にもハヤテ君に思いを寄せる人がいるはずですよ。
越えられない、性別の壁。ベルリンの壁なんてメじゃないのですよ。それよりもはるかに高いバベルの塔みたいな壁なのですよ。しかしその想いは壁が高ければ高いほど燃え盛ってゆく性質ってものを備えていて。燃え上がる、ああ蒸気機関。ワット。火力発電。

「…しかしその想いは残酷にも、伝えられなかったということじゃ。その当時、男同士の友情を越える愛情、というものは、まだ世間様には認められておらなかったのじゃよ…」
「ふーん…おじいちゃん、その後その人はどうなったの?」
「フォフォフォ…さて、どうなったのかのう…」

窓辺で微笑む老人と孫。孫は、その話の中の量産型執事が、彼の祖父その人であるということを理解するには、まだ幼すぎたのだった…

 
劇終

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企業戦記マジカル☆デストロイ 第一回

前回までのあらすじ:

「攻めの監査」を買われ、大学時代の先輩、三途ノ川の経営するマジカル☆デストロイ社に招かれた米国公認会計士のブリトニー。

さっそくブリトニーは次期決算に向け、商事部門の監査事務を始めた。
ある日、ブリトニーはマジカル☆デストロイ社が重点商品としている砂糖の流通に関する書類に異常を発見する。
トゥウェルブ・ディメンション社に販売したとされる砂糖、その合計八千t。それらの行方が流通の過程で分からなくなっていた。

この件について上司に問いただしても、その答えは要領を得ない。
ブリトニーはこの件の背後に大きな利権組織の存在を感じ取った。
そして、その真相を探るべく、ブリトニーは独自に調査を始める…

経済界という深く陰謀渦巻く世界に足を踏み入れたブリトニーの運命やいかに!
そして、トゥウェルブ・ディメンション社を牛耳る謎のCEO、ジェネラル・デッド・ナイトの正体とは?

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『勝手にマジカル☆デストロイ』創設の宣言

このブログは期待の新人、三千院ナギ先生の漫画『世紀末伝説マジカル☆デストロイ』の続編を勝手に考える有志のブログである。

なお、いうまでもないことだが、『世紀末伝説マジカル☆デストロイ』は畑健二郎先生の漫画『ハヤテのごとく!』の劇中劇である。

「『世紀末伝説マジカル☆デストロイ』の続編を書いたから、自分もこのブログに載せて欲しい!」という人は、コメント欄にて要請を。

たぶんこんなことをやってる人はあんまり居やしないだろうけど。

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