ナカノブひとりぼっち

(日常はあっけなくデストロイされちまった!)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大井町には大きな本屋が無い!記念、虎鉄×ハヤテBL小説第二弾 第4話 

今日、大井町まで行って来たのですよ。大井町はりんかい線の駅でもあるし、コミケに行くような人なら良くご存知の駅ですね。もっとも、新木場から出たほうが大井町から出た場合よりも早く国際展示場駅に着く電車が出ているのですが。ま、それはそれとして。

大井町まで何をしに行っていたか?私は『それでも町は廻っている』を買いに行っていたのですな。新しく出た、三巻。私の家の近所にある本屋にまず探しに行ったのですが、そこでは「えーっと、少年画報社の漫画は扱っていません」といわれてしまいました。なんじゃそりゃ。少年画報社の漫画がそもそも扱われてないってそれじゃ『エクセルサーガ』とか『ヘルシング』とかの名作もその本屋では入手できないってことじゃないかああ。実際、入手できなかったんですが。

で、わざわざ大井町に行ったにも関わらず…大井町には大きな本屋があんまり無い!くまざわ書店などがあったのだが…少年画報社の漫画はあんまりそろえていませんでした。平積みにしてあったのは『エクセルサーガ』の最新刊のみ。私は無駄足を踏んだわけですよ。

そんな怒りを抱えた私のはけ口としては、もうBLしかないのです…人間として、すばらしいまでの腐りっぷり。でも、いいんだ…

というわけで、以前から書いていた虎鉄×ハヤテBL小説の第二弾、第4話なのです。

第一回はこちら。初めてこのシリーズを読まれる方は、上の第一回を先に読まれたし。
なお、前回の話はこちらから。

前回までのあらすじ:
ハヤテのことを良く知るため、虎鉄とナギは共謀してハヤテを罠にかけた。
そして、ナギはハヤテにどんな命令を出そうというのか?

以下、BL表現を含む可能性があるため注意されたし。
いっつもあんまりBL表現を含んでいないんだけど。
さて、ナギはハヤテに何を命令しようというのか?

ナギは口を開いた。
「ハヤテ君、私の声が聞こえるかな?」
「は、はい」ハヤテの少しかすれた声が聞こえる。ハヤテの緊張が電話を通してナギに伝わる。
「君にやってもらいたいことがある…
 いや、聞きたいことがあるのだ。答えてもらいたい、これはお願いではなく命令だ」
「聞きたいこと…それって…」
「君の借金についてのことだ」
ハヤテの驚いたような、戸惑ったような、ため息。あるいは囁き。

「ハヤテ君…なぜ君はあの時…そう、超絶かっこいいヒーローであるところのマネー・ザ・マスク、彼が君の借金を全額肩代わりしてあげよう、といってきたのにも関わらずそれを断ったのだね?
 結局、マネー・ザ・マスクの申し出を断ってしまったがために、君は一生の半分以上を三千院家の執事として過ごさざるを得なくなってしまった。
 君はなぜそのような選択をしたのだ?
 遠慮か?遠慮にしてはその額が大きすぎる。何せ人生の如何に関わるような額なんだからね。
 君のような有能な人間なら、借金を返しさえすればそれなりに幸せな人生が待っていたことだろう。だが、君はその可能性を放棄した。
 なぜ君はそれを放棄してまで借金を背負い、そして執事として働くことを選択したのかね?
 ハヤテ君、答えてくれ」
 ナギの言葉に虎鉄も耳を澄ましていた。虎鉄はナギの真剣な表情を眺め、そしてハヤテからの答えを待った。

「僕は……」

言ったきり、ハヤテは絶句した。おそらく、ハヤテにも答えの出せない質問だったのだろう。
虎鉄は黙ったまま、ナギの方を見た。ナギは虎鉄の方を見た。虎鉄は無言でナギから受話器を受け取った。そしてボイスチェンジャーを切った。

「綾崎」
「あ…こ…虎鉄さん…さっきまでの電話は虎鉄さんからの電話だったのんですか…?」
「まあ、半分はそうだよ。だが、半分はそうじゃない。それが誰なのかは、綾崎の想像に任せよう」
「…ナギお嬢様は誘拐されてはいないんですね?」
「そうだ。で…綾崎、さっきの質問には答えられなかったようだね」
「…」
「…」
二人は黙った。

虎鉄は沈黙のあいだ、何も見ていなかった。ナギは虎鉄を遠い目で眺めていた。監視カメラに映っているハヤテも何も見てはいなかった。
長い沈黙を破ったのは、ハヤテだった。
「虎鉄さんなら…」
「…何だ…」
「虎鉄さんなら、どうしましたか?」
「私だったらどうしたか、か。そんなの言うまでもないね」
一息ついて「断っただろう、お前と同じように」
「そんな…なぜ…?」
虎鉄は軽く上を仰ぐようにして答えた。「借りを作るってことは性に合わないから…かな」
「一億円以上のお金がかかっていても?」
「そうだよ…金額の問題じゃない。それが仮に、世界が買えるぐらいの金であってもだ」
「な…なぜ?」
「そうだね」虎鉄は言葉を切った。

「世界じゃ不満なんだ」
「…007みたいなセリフですね」
「そうだね。007みたいな伊達男を気取っているわけだ、俺は」
「変なの」
「変じゃないさ」
「そう?」
「たぶん、金で買った『世界』に綾崎は含まれてなさそうだからな…」
「…」
「つまり、俺が欲しいのは綾崎であって、そして綾崎は金では買えない。俺の目的は綾崎を手に入れることであり、そのための手段は金じゃない。だから、必要なのは金ではなくて…綾崎そのものなんだ」
「…」
「分かった?」
「…」
「…綾崎は…どうなのかな?」
「…」
「考えておいてくれよ」
虎鉄は受話器を置いた。

監視カメラ越しに見えるハヤテは息をついた。緊張していたのか。ナギが誘拐されたというのが茶番だと知って安心したからか。
どちらでも、もはや虎鉄には関係ないことかもしれない。虎鉄は既に切られた受話器を見つめていた。
ナギは監視カメラ越しのハヤテを眺めていた。結局、ハヤテに聞きたかったことは聞けなかった。いや、答えが返ってこなかった。

だが、それでも構わない。これから先、何度もこの質問をするチャンスはありうるだろう。
ナギはハヤテの目にうっすらと涙が浮かんでいるように見えた気がしたが、気づかなかったことにした。

ナギにとって唯一心残りだったことといえば…ハヤテを女装させるチャンスを失ったことだろうか。
今後はハヤテに女装をさせる準備を調えておくべく、ナギは決意を新たにしたのだった。

(次回に続く)
スポンサーサイト

テーマ:ハヤテのごとく! - ジャンル:アニメ・コミック

コメント

なんだかわからないけど、私の書いたハヤテはちょっと無口でシニカルなところのある少年になってしまった気がする。
まあ、それでもBL的にはモエって感じかなあ。だったらいいや。
あ、冒頭に『今日』って書いてありますが、これは『昨日』の間違いです。

  • 2007/08/13(月) 10:47:54 |
  • URL |
  • e-co #-
  • [ 編集]

なんかロマンチックな作品に仕上がってしまったなあ。
面白いけど。

  • 2007/09/02(日) 03:27:23 |
  • URL |
  • ファンの一人 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://magides.blog81.fc2.com/tb.php/119-039dca6f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。