桂雪路は、元々は『親に借金を押し付けられた可憐な女子高生の借金返済コメディ』という畑先生の未発表の読み切りのキャラクターだったそうですね。例によって畑先生のBSの117番による情報です。
ということは、もしかすると桂雪路はハヤテのごとく!におけるヒナギクの位置にあったキャラだったはず。世が世なら主人公を張っていたのにハヤテのごとく!じゃあんまり出てこないキャラの一人に陥ってしまったのか…
あとハヤテはハヤテでなんか不幸の星の元に生まれたような主人公だし…
じゃあせめて誕生日祝いということで、詩(とか)を送りましょう。
私はいまどき珍しくも定型詩をやっている人間なのですよ。
ついでなので他のキャラにも詩を送ろうね。
綾崎ハヤテへ:
こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ (石川啄木)
同じく石川啄木の『はたらけど―』を挙げようかと思ったのですがそれは定番過ぎる気がしたので。でもハヤテなら執事の人生でまさに本望そうな気がしますね…
少年貧時のかなしみは烙印のごときかなや
夢さめてなほもなみだ溢れ出づ (坪野哲久)
というのでもよかったかな。
桂雪路へ:
初夢や金も拾わず死にもせず (夏目漱石)
夏目漱石らしいユーモアといっていいんでしょうか、この句は…
でも私はこの句がかなり好きですよ。
桂雪路も平穏な人生を送られかしという祈りをこめて。
そんな大したものではないのですけれど。
三千院ナギへ:
恋人は めんどうな人 さくらんぼ (畑耕一)
なんかかわいらしい句でしょう?
でもこれ終戦直後のときの句なんですよね…
瀬川虎鉄へ:
こうしてこうすりゃ
こうなるものと
知りつつこうして
こうなった (都都逸坊扇歌)
なんかダメっぽい感じが似合っているような気がして。
天王洲アテネへ:
母も死に子も死に河がながれてゐた (高屋窓秋)
なんかアテネには根底に恐ろしいような孤独があるような気がする。
アテネの母が死んだのか、アテネの孤独はなにごとなのか、とか、そのところは明らかになってはいないのですが何か凄みのある孤独のような気がしますね。
ちなみに、この句は無季の句。春の句とされていることがあるようですが、季節の無い句です。
西沢歩へ:
しゃべり散らすな 愛を
おもひきり胸には水をそそげ (逸見猶吉)
愛だろ、愛。と思ったから。
瀬川泉へ:
杏あまさうな人は睡むさうな (室生犀星)
なんとなくイメージで。
睡むさうな、は『ねむそうな』と読みます。
クラウスへ:
我が家の犬はいづこにゆきぬらむ今宵も思ひいでて眠れる(島木赤彦)
クラウス、私はけっこう好きなんですが不遇っぽいですね…
三千院紫子へ:
隣室に文よむ子らの声きけば心に沁みて生きたかりけり (島木赤彦)
幼子を遺して死んだ点を鑑みて。
しかし、この短歌はあんまりこのキャラには似合いませんね…
春風千桜へ:
また本か。恋しいな、
気障な奴等の居ないとこ (上田敏訳、ラフォルグ)
この詩は
『
銭やお辞儀の無いとこや、無駄な議論の無いとこが』と続く。
なんかこのキャラにあっている気がして。
それにしても千桜はこんな苗字だったか。
マリアさんへ:
昭和衰へ馬の音する夕かな (三橋敏雄)
マリアさんには改めて考えると苗字がない!
…『ショートソング』っていう漫画(面白いですよ)もあって短歌とかが注目されつつあるのかな?と思いつつも、世間の現状をかんがみるにぜんぜんそんな事実は無いようで悲しい…
何はともあれハヤテと桂雪路の誕生日を祝いましょうか。
テーマ:ハヤテのごとく! - ジャンル:アニメ・コミック