ナカノブひとりぼっち

(日常はあっけなくデストロイされちまった!)

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サンデー売り上げ減について:雑誌読もうよ、とか

(気がかりなニュースを見たので予定を変更してお送りします)

日本雑誌協会の発行部数データを見た。
サンデーの売れ行きが芳しくないらしい。
昔から芳しいといえる状況にはなかったのかもしれないが。

かつては(20年くらい前かな?)『漫研のサンデー』と呼ばれ…『漫研のサンデー』でぐぐってみてもあまりヒットしないけど…けっこうコアめな若者をがっちりつかんでいたはずなのにそれなのに。

実は我がナカノブ文学会はサンデーを保存し始めてはや25年。25年分のサンデーはレンタルコンテナの大半を占める存在になろうとする勢い。
が、そのサンデーがここまでの売り上げ減!
創刊50周年なのに大丈夫なのか。

まさかとは思うがヤングサンデーみたいに別雑誌と統合とか、あまつさえ廃刊とかになったら私は泣くよ。三大少年誌で一番好きなのがサンデーだからなあ。雑誌は作品を集めたものであって、雑誌それ自体に価値は無いというドライな見方をすることもできるかもしれないが、雑誌の有するそれぞれのカラーには他に代えられないものがあって、雑誌という『作品の集合体』が無くなるというのがどうも雑誌のファンとしては悲しいものがある。

他にこの問題について言及したブログを探すと、二次元と香辛料というブログの一つの記事がサンデー売り上げ低下について言及していた。

上記の記事は、今のサンデーについて次のようにコメントしている。
『私としては、熱くなれる漫画が少ない……と感じます。』
なるほど。ネット上ではしばしば指摘されることだし、実際、多くの読者もそう感じているに違いない。

このような問題については、実際に人とあって詳しく話しを聞いてみたいところだ。
そこで、文学会の会合が今日あったことにかこつけて、他の人から意見を集めてみたよ。

一人目:文学会の先輩(27)男。

この人は13歳から27歳の今までずっとサンデーを読んできて、しかもナカノブ文学会所蔵の1983年以降のサンデーも通読したというコアなサンデーファンだ。ちなみに今、他に読んでいる雑誌は文芸春秋、文芸、群像、など。中学・高校はジャンプ、サンデーの両方を読んでいたらしい。彼に意見を伺ってみた。以下、その要約。

「最近のサンデーについてか…
そうだなあ、昔からのファンを捕らえているか否か、といわれたらどうだろうね。地下鉄なんかに乗っていると水曜日にはけっこう年の行ったサラリーマンが少年サンデー読んでいるのを見たりするけど、ああいう人たちってもしかしたらあだち充とかを読むために読んでるんじゃないかな、やっぱり。あだち充とか高橋留美子とか、作風が昔とほとんど変わってないから昔からのファンはずーっと読み続けたりするんじゃないか、とおもうんだけど。」

そして、今はあだち充も高橋留美子も書いてないから往年のファンはやっぱりさびしいんじゃないか、との意見だった。
私も特にあだち充については同感ですね。あだち充のほうはまた連載再開があるからいいですけれど。高橋留美子のほうは新連載が気になる。


二人目:文学会の同期(21歳)、男。

生まれて初めて読んだ漫画が『極楽大作戦』だったらしい。小学生のころだったそうだ。でもサンデーをすぐに読んだりはせず、中学のときは友達からジャンプを見せてもらったりし、高校に入ってから自分でサンデーを買うようになっていたらしい。あと高校のときにスピリッツを一時期買っていたらしい。その理由は『ヤンサンよりも大人向けっぽくて、背伸びしたい年頃だった自分にはぴったりだったから』。それってどうなんだろう、一般的な理由としては…ともあれ、その意見はだいたい次のごとし。

「サンデーの凋落?昔からそんなにみんなが読んでる雑誌って感じはしなかったけどなあ。高校でみんな読んでたのはマガジンだったよ。で、サンデーを買ってくる奴はマイノリティだったかな。結局まわし読みしてたけど。マガジンでは俺は『スクラン』とか読んでた。『ねぎま』?読んでなかったなー。

今のサンデーへの不満か…ギャグに欠けることかなあ。文学会の蔵書でサンデーコミックスとか読んだら、80年代後半ってけっこうギャグが多かったよな。90年代もそうか。安永航一郎とか、久米田康治とかは今でも記憶に新しいギャグ漫画だけど、さっき言った『極楽大作戦』もコメディ色が強かっただろ。でも、今のサンデーってあんまりコメディないだろ…バカ笑いできるようなのがほしいということはあるかなあ。『かってに改蔵』の10巻前後とかすごく面白かっただろ!今マガジンでやってる『絶望先生』は社会批評色が強くて、あるあるネタっぽくなってるだろ。初期の改蔵のほうはどっちかというと「ねーよ!」って言いたくなるような面白さだったのが多かった気がする。吉村さくぢが模型電車のすきまにナス置いたり。今の『絶望先生』はそれはそれで面白いんだけど面白さの質がちがうかなあ、とか思う」

なんか後半久米田康治話になってしまったが、たしかにギャグ漫画ないよね。ちなみに彼が好きなギャグ漫画は『ゲノム』だそうで…ぜんぜんサンデー関係ないな。

三人目:文学会の後輩(20歳)、女。

大阪出身。彼女は非常に厳格な家に育ったので…というわけでもないだろうが、少年漫画雑誌は、大学に入って一人暮らしするまで買ったことがなかったらしい。『小学○年生』に加えて少女マンガは『りぼん』を小学生時代読み、中学生、高校生の時代は花と夢コミックスの単行本とかを買ったりはしていたらしい。あと、兄さんがわりとオタクだったのであだち充とかは読んでいたらしい。それ以外は非常に正統派の文学少女で(高校時代は文芸部が無いので演劇部に所属していた)太宰治やら夏目漱石やら坂口安吾やらデュマやらを読んでいたらしい。

そんなおり、兄の本棚から『ハヤテのごとく!』を見つけて高校1年生のときに単行本で読み、ネコミミハヤテに衝撃を受け、畑健二郎の師匠ということで『かってに改蔵』を単行本で読み、それ以降はどんんどんオタク方面に堕落していった。むしろ向上していったのか?その辺はおのおのの価値観によるだろう。大学に入ってからBL小説とかを自由に購入できるようになってどんどん脳が腐っている。好きなBL作家は『九州男児』らしいよ。さて、そんな彼女の意見は次のごとし。

「今のサンデーの不満ですか。特にありませんねえ」
彼女はあまり他人を批判しない…

「でも何かいうとすれば、なんか特徴のない漫画がある気ぃがしますね。最近の新連載の。バトル物の。でも『トラウマイスタ』は絵が好きです。『アラタ』も好きですね。でもそれ以外は…名前すら思い出せないようなのが…」

「でも『お茶にごす』とか『神のみぞ知る』とか面白いですよね。『最上の命医』も好きです。あとハヤテも。『絶チル』も。あれはアニメもいいですよね。漫画は特に中学生編からのほうが好きかも」
彼女の発言は接続詞として『でも』がやたら出てくるな。彼女は特に今のサンデーについて不満はないようだった。元々不満の少ない人間なのだろうけど。ただ、新人の漫画に個性が無いバトル漫画が多いのには不満があるようだ。


四人目:私

私も実はあまりとくに今のサンデーについて不満がない。
売り上げの低下は、内容の低下というよりも、雑誌というメディアがもう売れなくなってきているのかもしれない、と思っている。少子化だから少年誌はよりいっそう厳しいだろう。

他に、私が特に興味を引かれたのが…雑誌協会のデータで月刊総合誌の資料を見てほしい。

中央公論が41300部。論座なんて17367部。ちょっとした同人誌だったらこれを上回ってるかもしれないぞ。特に私がショックだったのは中央公論。中央公論はページは薄いし高いけど、内容は結構面白い。私の好きな町田康の小説も載ってるよ。ときたまあるルポとかは非常に示唆的だったりする。

ここに載っていない雑誌…例えば岩波書店の『世界』とか、どれほど売れていることなのか。
電車の中ではみんな携帯電話を使っているばかりだし。

みんな、雑誌読もうよ。



おまけ:最近廃刊が決定したのが驚きだった雑誌たち:

①『ヤングサンデー』
もちろんびっくりした。

②朝日新聞出版の『論座』
面白かったのにな。ネット時代にはもはや論壇誌なんて不要なのか?革新派というのが受けないという理由のほうが大きいのか。
保守派の『正論』なんかも7万部行ってないから厳しいだろうな。『諸君!』は編集者二人だけで作ってるって文学会の先輩から聞いたんだけど本当なんだろうか?

③『読売ウィークリー』
大新聞社がバックについてる週刊誌でもダメなのか…町田康のへんなエッセイみたいなのがのってて好きだった。でも良く考えたら他の部分はあんまり読んでなかったかも、高校受験情報とかマンション情報とかばっかり載ってたし…
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コメント

中央公論面白いですよね。
そんなに部数少なかったんですか!
びっくり。文芸春秋の半分ぐらいは行ってるんじゃないかと思ってたんですが…

  • 2008/11/18(火) 21:07:55 |
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