ナカノブひとりぼっち

(日常はあっけなくデストロイされちまった!)

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2008年は漫画の当たり年だった

やあみなさんお元気だろうか。コミケも一日目が終わったね。われわれ中延文学会員有志(二人しかいないけど)は「コミケ会場に近いところに住んでいる」という地の利を生かしてコミケに参戦してきたよ。そして今は疲れきって倒れふしているという感じかな。それでも明日も行くのだ。

開場を待つ時間、われわれが話し合ったのは今年の漫画は面白いのが多かったよねという話であった。その内容を以下、ここにまとめつつ今年の漫画表の総決算としたい。以下、思いだせるままに挙げていこう。

石黒正数『それでも町は廻っている』第5巻
同上『ネムルバカ』


『それでも町は廻っている』のほうは26日に発売だったため、とても読後感が新しい。一応この漫画はメイド喫茶を中心に廻っているストーリーのはずなのだが、この巻はとくにぜんぜんメイド喫茶部分が出てこなかったなあ。そして漫画内時間もちゃんと進んで嵐山歩鳥は2年生になっているのだ。キャラクターの成長に関するエピソードは36話、37話、39話あたりに顕著だったかな。

追記:とか思っていたらこの漫画は時間軸が回によって違ったりする漫画だったのね…教えられて初めて気づいた…ごめんよしったかぶりして。みんなは気をつけてね。

それにしても、今後ずっと歩鳥たちは現実時間と同じスピードで年を重ねていって…もしかしてあと1年ちょっとで高校卒業…『それ町』の連載が終わってしまうなんてことがあるのだろうか?ちょっと悲しいぞ。いや、このままだと紺先輩が卒業してしまいやしないか?どうなんだそこんとこは。卒業したらどうなるのかな?

あと、39話のエピソードは静ねーちゃんの正体を示唆する重要な話だったね。この話で作者が示唆している静ねーちゃんの正体とは…まあ一読すれば明らかなんだけれども…しかしミステリ好きの石黒正数のこと、もしかしたらなんぞやのミス・リーディングを施してあるかも知れませんな。その解答編は今後に期待ということで…。

『それ町』に加えて、同じ作者の『ネムルバカ』は間違いなく今年最も印象的だった漫画の一つだ。ミュージシャンになるという夢を目指す先輩、そして自分が何ができるのかわからないでいる後輩、いいよねこういう人間関係ってのは。人間のモラトリアム期を描いた漫画としてはこの漫画よりもすばらしいものを読んだことがない気がする。ラストもよかった!

石黒正数の漫画は何回読んでも読むたびに面白いというすばらしい特質を備えている。なぜそのような特質が発揮されるのかはわからない…たぶん、その特徴的な、しかししつこさのない絵柄であるとか、押し付けがましくないストーリー展開であるとか、個性的でも暑苦しくないキャラクター造型であるとか、そういったものに起因するんじゃないかと思っているが、石黒正数と同じような面白さを持った話が描ける漫画家というのはそういない気がする。


島本和彦『アオイホノオ』

『アオイホノオ』も『ネムルバカ』と同様、モラトリアム漫画に分類できるだろうか。だがしかし、その面白さの主眼というのはモラトリアムの何かこうもんもんとした雰囲気だけではなくて、1980年代という特殊な漫画シーンを描くことにもある気がする。深夜映画を見に行く話とか、あだち充の漫画に衝撃を受ける話とか、あとはアニメのOPを全力で目に焼き付けているシーンとか、なんか私は体験していないのに『懐かしい』というような錯覚を味わってしまうエピソードが満ち満ちていてすてきだったのだ。

(『懐かしい』と思ってしまうのはなぜなんだろう?直接体験ではなく、間接的に体験してきた何か(あだち充に影響された漫画だとか、80年代アニメを見て育ったクリエイターのアニメだとかにしみこんだ何か)に今まで触れてきたいた自分が、その原体験を再び体感することによって、その『何か』が再び噴出してきているのだろうか…)


福満しげゆき『僕の小規模な生活』

『アオイホノオ』に触れたならこっちにも触れなくては片手落ちというものだろう。言わずと知れた、今年ヒットを飛ばした漫画家漫画だね。

e-co君はかなり前から…高校生の時というから2,3年前だが…『僕の小規模な失敗』を知っていたそうだ。漫画の中に描かれている主人公(=作者)のダメっぷりに異常に心引かれるものがあり、高校の同級生に薦めまくったらしい。そういうe-co君をどういう目で回りの人が見ていたんだろう。それについてはe-co君は「ノーコメントです」とのことだった。あとどういう経路でこの作品を知ったんだろう?

まあそれはそれとして、『僕の小規模な生活』、この漫画は大抵の漫画と違って2巻のほうが面白く感じた。この漫画家がダメ人間として生活している部分よりも、新人の(といっても結構な年だが)漫画家として妻と一緒に生活している部分のほうが面白いのだった。たぶん、バイトで身をすり減らしている日常の漫画なんかよりも、自分が見たことのない世界の日常の漫画のほうが読者にとって面白いからだろうな…あと、私は100ページの『蓄積された充実感のエネルギーのほとばしり』の表現が好きだった。なんじゃこりゃというような表現なのだけど。…それにしてもこの漫画、2巻はページが少ないくせに高いなあ!705円プラス税だって。140ページぐらいしかないのに…


また、今年は女性の漫画家のギャグにセンスを感じることが多かった。
薦められて読んだのは桜井のりお『みつどもえ』だった。名前は知っていたがチャンピオンの漫画ということで読んだことは無かったのだが…とても面白く読んだよ。最初の頃はなんだか避けられがちだったのに三つ子はいつのまにか友達もできてるっぽいしいい話じゃないか。私はひとはのホラー顔がお気に入りだった。e-co君はひとはのつけていた日記の文章「とんでもない雌豚である」とかがお気に入りだったってさ(6巻の第105話)。

アニメも面白かった武梨えり『かんなぎ』は1~3巻のギャグ色の強い部分がとくに私のお気に入りだった。あとがきも良かったよね。作者マンのデザインが好きだ。

今年出た漫画ではないのだがほかにギャグが光っているような気がした女性漫画家というと樹るう『ナチュラルハイ』西炯子『ひとりで生きるモン!』が良かったなあ。とくに後者はお勧めだ!どんな漫画家というと言葉では説明しにくいものがあるから実際読んでほしい。
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