ナカノブひとりぼっち

(日常はあっけなくデストロイされちまった!)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『それでもボクはやってない』…しかし、どうすればいいのか…?

『それでもボクはやってない』を見てきた、今日。

ネタバレを含む可能性があるので体裁をいつもと変えておく。

見てきた。『それでもボクはやってない』。面白い映画というよりも、考えさせられる映画だった。映画が終わったのは15時。そして、今の今まで考えっぱなしだ。刑事裁判制度について。少なくとも、私は民事裁判制度についてこんなに考えたことはなかったが…

はじめの方、まだ映画が公判に入っていないうちに、刑事訴訟法の講義で出てくるような警察官面前調書を取るシーンやもちろん検察官面前調書を取るシーンなんかが出てくる。早稲田のロースクールでは刑事訴訟法の講義の中で日弁連制作の裁判員制度映画を上映したらしいし、この映画も多くのロースクールで教材として使用されることになるかもしれない(余談だが、私は日弁連制作のあの映画はあまり良くないと思う…弁護士会が作成したものなんだからそりゃ被告人が無罪であることが明らかになるストーリーで作りたいってのはわかるけれど実際の裁判員制度運用においてあんなヒーローみたいな裁判員や証人が出てくるとは思えないな…)。

なお、映画の内容が全て真実だとしたら随分日本の警察行政や検察行政には信頼が置けないことになってしまうが、私はそんなことはないと信じている。

あと、この映画は痴漢冤罪事件を扱った映画なわけだが、この映画の感想を散見するに若干納得がいかないのは、警察が被害者の女の子の供述を過信しすぎているということについての批判が映画批評上にはあまり見られないことだ…そういうものがあって自然なことだと思うのに…全て、警察や検察そのものへの批判にすりかわっている気がしてしまう。

もっとも、被害者にノン・リケットを破るだけの…つまり無罪の推定を覆すだけの証拠をつかんでから被害者は現行犯逮捕を行うべきだと社会が命ずるわけにはいかないから、しょうがないことかもしれない。犯罪被害者による現行犯逮捕、その緊急的な現場において無罪の推定判断を行えという人がいたら、それこそ社会の実体にそぐわないというべきだろうし…その結果として、被害者の供述を録取する警察行政や検察行政に、市民の感想として、批判が向けられているということなるんだろうな…しかし…この被害者供述重視の傾向…これも世論の被害者保護主義の流れの一環なんだろうか?理解できないこともないけれども、看過すべきことではないとおもうのだが…

あと、裁判官の判決文の中にも性犯罪を取り巻く社会動向に関して言及した部分があったなあ。判決文や弁護人の意見書なども非常にリアルに作られていた。『実践刑事弁護』を読み返しているみたいな気分だったよ。

そして、映画の最後…判決を読み上げる前、被告人が呼ばれるシーンなんて、まるで自分が判決を下されるような緊張感を感じてしまった。よくできた映画だ。

法曹関係者やロースクール生、そして多くのいままで刑事裁判に関して考えたこともなかったような人々が、この映画を見て色々なことを考えることを願う。私も考えてるところだ。『それでもボクはやってない』、では、どうすればいいのか?ってことを。
スポンサーサイト

テーマ:それでもボクはやってない - ジャンル:映画

コメント

映画の日だったこともあって、映画館は混んでいた。
平日の昼間だからそう混みはしないだろうと思っていたんだが…
なかなか他の映画にそう客が入っていなかったことを考えると、
動員数も結構いきそうな雰囲気だったな。

  • 2007/02/01(木) 18:37:44 |
  • URL |
  • 超伝導ET #-
  • [ 編集]

見ようと思ってたけど忘れがちだったから見てないや。
なんかネタバレっぽくていろんな映画評はまだ見てないよ。

  • 2007/02/06(火) 22:18:36 |
  • URL |
  • e-co #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://magides.blog81.fc2.com/tb.php/62-dd25791b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。